【8月25日 AFP】バドミントン世界選手権(TotalEnergies BWF World Championships 2022)は24日、東京で各種目の2回戦が行われ、男子シングルスでは大会第2シードの桃田賢斗(Kento Momota)がミスを恐れる「気持ちの弱さ」が出て17-21、16-21でHS・プラノイ(HS Prannoy、インド)に敗れた。

 2020年に自動車事故に巻き込まれ、大けがをしてからキャリアが暗転した桃田は、あぜんとする観客の前でまたしてもふがいないパフォーマンスに終わり、大会から姿を消した。

 かつては誰もが認める王者だった桃田は、2019年に年間最多の11勝を挙げた面影はなく、試合後は単刀直入に自身のパフォーマンスを分析した。

 肩を落として「ミスを恐れて縮こまってしまったのが敗因」と報道陣に話した桃田は、「途中でそれが分かったにもかかわらず、実践できなかった自分の気持ちの弱さがすごく悔しい」と続けた。

 ショットを次々とネットにかけた桃田は、世界ランキング18位のプラノイが序盤に主導権を握るのを阻止する力がなかった。

 今回の失望を乗り越えるには時間がかかると話した桃田は「昔の自分は簡単にタイトルを取りすぎていた。タイトルを取るのが当然みたいになっているが、そこは難しいし、一生取れない選手だっている」と話した桃田は、「自分にタイトルを取る力がない、という考えはない」とバドミントン界の頂点に返り咲くための再挑戦を誓った。(c)AFP