ハイチで武装集団が病院に押し入り患者殺害 国境なき医師団
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【8月19日 AFP】ハイチの首都ポルトープランス郊外で、拳銃を持った男の集団が病院に押し入り、男性患者1人を拘束し、病院の外で撃ち殺す事件があった。国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」が18日、明らかにした。
MSFによると、事件は14日、ポルトープランス南部カルフール(Carrefour)地区のラウル・ピエール・ルイ(Raoul Pierre Louis)病院で発生した。男らは、MSFが支援する緊急救命室に押し入ったという。
襲撃した男らと患者の身元は分かっていない。
AFPは、警察にコメントを求めたが回答はなかった。
MSFの広報担当者はAFPに対し「MSFの施設に武装した男らが押し入り、このような行為に及んだのは、記録にある限り今回が初めてだ」と話した。
首都圏のMSFの施設は周辺の治安悪化により、一時閉鎖や移転を余儀なくされている。
ハイチでは2016年の大統領選以来、政情不安が続いている。昨年7月にはジョブネル・モイーズ(Jovenel Moise)大統領が自宅で暗殺され、事態はさらに悪化している。(c)AFP