【5月24日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は23日、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のジョシュ・ドナルドソン(Josh Donaldson)三塁手に対し、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のティム・アンダーソン(Tim Anderson)遊撃手に対する発言が人種差別との非難を招いたとして、1試合の出場停止と罰金の処分を科した。

 白人のドナルドソンは21日に行われた試合中にアフリカ系米国人のアンダーソンを「ジャッキー」と呼び、騒動に火をつけた。

 1947年に黒人初のMLB選手となったジャッキー・ロビンソン(Jackie Robinson)氏になぞらえたものとみられ、ドナルドソンも発言したこと自体は認めている。

 それでもドナルドソンは人種差別を否定し、自身の発言はアンダーソンが2019年のインタビューで自らを「現代のジャッキー・ロビンソン」と形容したことから来たものだったと主張していた。

 機構は、フィールド上での発言については疑いはないとしつつ、「ドナルドソン選手の意図はともかく、アンダーソン選手に向けた発言は、特にこれまでの2人の交流という文脈で見た場合、無礼で判断力を欠くものだった」としている。(c)AFP