【5月2日 AFP】バドミントンアジア選手権(Badminton Asia Championships 2022)は1日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードの山口茜(Akane Yamaguchi)は21-15、13-21、19-21でノーシードの王祉怡(Wang Zhiyi、中国)に敗れ、大会連覇を逃した。

 準決勝で第2シードの安洗塋(An Se-Young、アン・セヨン、韓国)を破り、勢いに乗る王が、2試合連続の逆転勝ちで78分の熱戦をものにし、大歓声を上げる観客を沸かせた。

 拮抗(きっこう)した展開の中で、最終セットは王が16-5とリードして優勝目前かに思われたが、そこで緊張と腰痛からミスが出るようになると、息を吹き返した山口も経験をフル活用して少しずつ点差を詰め、30本の苦しいラリーの末に19-19の同点に追いついた。

 それでも、その直前にコート脇でトレーナーの治療を受けていた王は、残った力を振り絞り、山口のショットが長くなって1本目のチャンピオンシップポイントを獲得した。そして最後は再び長いラリーの末に山口のショットがネットにかかり、力を出し尽くした王はコートにあおむけに倒れて初のアジア選手権優勝を喜んだ。

 男子シングルスでは、リー・ジージャ(Lee Zii Jia、マレーシア)が21-17、23-21でジョナタン・クリスティー(Jonatan Christie、インドネシア)に勝利して優勝。汗だくのシャツを破き、喜びに沸く地元の観客に投げ込んだ。

 女子ダブルスの中西貴映(Kie Nakanishi)/岩永鈴(Rin Iwanaga)組は中国の陳清晨(Qingchen Chen)/賈一凡(Yifan Jia)組に敗れて準優勝だった。(c)AFP