【4月27日 AFP】国際アイスホッケー連盟(IIHF)は26日、ウクライナ侵攻を受け、来年に予定されている男子世界選手権(2023 IIHF World Championship)の開催地をロシアから変更すると発表した。

 IIHFは発表文の中で「全出場選手やスタッフ、メディア、ファンの安全と健康への懸念から、IIHF評議会はロシアの開催権を剥奪することを決めた」と記した。

 IIHFは同様の理由で、すでにロシアから来年のジュニア世界選手権の開催権も剥奪していた。

 国営ロシア通信(RIA)が伝えたところによると、ロシアアイスホッケー連盟(FHR)のバレリ・カメンスキー(Valeri Kamensky)氏は「IIHFの幹部がより成熟し、競技にとっての利益について考え始める望みがあったとしても、この決定はもちろんフェアではない」と述べた。

 ロシアでの開催が2018年に決定した男子世界選手権は、来年5月5日から21日までサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で予定されていた。

 ロシアに代わる開催地は、来月フィンランドで行われるIIHFの年次総会で決定される。5月13日から29日まで開催される2022年の男子世界選手権は、同国のヘルシンキとタンペレ(Tampere)が会場となっている。

 ロシアはウクライナへの侵攻を受け、IIHFから資格停止処分を受けている。(c)AFP