【4月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の次期正指揮官の有力候補に、オランダ1部・エールディビジのアヤックス(Ajax)を率いるエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督が挙がっていると、7日に英国メディアが報じた。

 英BBCと大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)によれば、ユナイテッドの上層部は、52歳のテン・ハーフ監督がアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏時代の栄光を再びクラブにもたらす上で、うってつけの存在だと考えているという。

 ユナイテッドは前週末、現役時代に同クラブでプレーしたエドウィン・ファン・デル・サール(Edwin Van Der Sar)氏が最高経営責任者(CEO)を務めるアヤックスと、テン・ハーフ監督が退任できる条件について交渉を行ったと、デーリー・メールは伝えている。

 アヤックスとの契約期間が来季末までとなっているテン・ハーフ監督をユナイテッドが引き抜くには、約160万ポンド(約2億6000万円)の費用がかかるとみられるが、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督を招聘(しょうへい)する場合はより高額を要求される可能性がある。

 PSGでは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)での成績が指揮官を評価するバロメーターになるが、ポチェッティーノ監督は今季まさかのベスト16敗退に終わっており、チームでの立ち位置は全く安泰ではない。

 ユナイテッド側と面会しているテン・ハーフ監督は、自身にとっての補強のターゲットを追跡できるよう、クラブからの後ろ盾を要求したと伝えられている。

 また、英高級紙インディペンデント(Independent)が報じたところによれば、テン・ハーフ監督はユナイテッドのフットボール・ディレクターを務めるジョン・マータフ(John Murtough)氏とテクニカル・ディレクターのダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)氏に、「5年計画」を構想していると伝えたという。

 優勝争いをしているアヤックス側に配慮して、ユナイテッドはテン・ハーフ監督就任発表のタイミングを先延ばしにしていると、BBCとデーリー・メールは報じている。エールディビジのタイトル争いは接戦となっており、首位アヤックスは2位のPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)に4ポイント差をつけている。(c)AFP