【3月23日 AFP】アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバン(Taliban)は23日、女子の中等教育を再開したものの、数時間後に再び停止を命じた。

 AFPはタリバン報道官に対し、女子生徒に帰宅を命じたかどうか尋ねたところ「本当だ」と答えた。

 AFP記者は23日朝、首都カブールの高校に女子生徒数百人が通い、その後、教師が帰宅するよう命じたのを確認した。

 タリバンが実権を掌握した昨年8月は、新型コロナウイルスの影響で全学校が閉鎖されていた。だが、2か月後の再開時に通学を許可されたのは男子と一部の低学年の女子だけだった。

 国際社会は教育機会の平等を求めており、アフガン支援と政権承認の交渉で女子教育問題が障害となっていた。

 教育省は、カブール州など一部州で23日に女子生徒の就学を再開すると発表。ただ、タリバン発祥の地である南部カンダハル(Kandahar)は、理由は明らかにしなかったものの、来月以降になるとしていた。

 教育省のアジズ・アフマド・ラヤン(Aziz Ahmad Rayan)報道官はAFPに対し、「国際社会を喜ばせたり、世界から認められたりするために学校を再開したのではない」「子どもに教育などを提供する責任の一環として行っている」と説明していた。(c)AFP/Jay DESHMUKH and Aysha SAFI