【3月16日 AFP】インドの有名なカバディ選手サンディープ・ナンガル(Sandeep Nangal)さんが、母国での大会で銃撃され死亡した。警察が15日に発表した。

 地元メディアによると、ナンガルさんは海外の大会にインド代表として出場してきた有名選手で、英国に住んでいたが、大会の開催をサポートするためインドへ戻っていたという。SNSでは、顔と胸に撃たれた痕のあるナンガルさんの遺体の映像が拡散している。

 北部パンジャブ(Punjab)州の警察は「彼は大会の試合を監督していた際に20発から25発の銃弾を浴びた。近くの病院へ到着した時点で死亡が宣告された」と発表。「襲撃者の逮捕を目指しているところで、事件の捜査を開始している」と明かした。

 インドで高い人気を誇るカバディは、タグラグビーに似た接触スポーツで、数千年前に南アジアで始まったと考えられている。2014年には華やかな改革を行い、大成功を収めているクリケットのインド・プレミアリーグと同様に選手を競売で獲得する形式を導入。企業や映画スターが多額の資金を使ってチームに選手を勧誘するようになった。

 ナンガルさんは、業界で「グラディエーター」と呼ばれていた。(c)AFP