【3月3日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は2日、ロシアがスポーツ界から締め出されることになったのは、ウクライナに侵攻した同国に責任があると述べ、IOCとして「平和を支持する」と強調した。

 IOCはロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシで予定されている大会の中止や開催地の変更を呼びかけていたが、2月28日には両国選手の除外を国際競技連盟に勧告。その後、ロシアはすぐにスポーツ界から排除され、国際大会の中止などが相次いでいる。

 バッハ会長はロシアのウクライナ侵攻は五輪休戦に明らかに違反していると指摘し、「これはロシア政府の責任だ」と主張。「この侵攻と戦争において、われわれの立場に疑問の余地はない。われわれは平和を支持する」と述べた。

 和平や停戦が合意に至った場合の処分解除については未定だとし、どのような状況で制裁を増減させるか判断するのは難しいと説明した。

 2日にはロシアとベラルーシ選手の北京冬季パラリンピック出場が認められたが、中立での参加とし、メダルの国別集計には含まれないとした国際パラリンピック委員会(IPC)の判断について、バッハ会長は「全面的に尊重する」と話した。(c)AFP/Robin MILLARD