【2月18日 AFP】北京冬季五輪は17日、フィギュアスケート女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ドーピング問題に揺れたロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva)は、その影響を受けたのか4位に終わった。

 ROCのアンナ・シェルバコワ(Anna Shcherbakova)が金メダル、同じくROCのアレクサンドラ・トゥルソワ(Alexandra Trusova)が銀メダル、坂本花織(Kaori Sakamoto)が銅メダルを獲得した。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、仮にワリエワが3位までに入ったとしても、世界反ドーピング機関(WADA)の規定に違反したか否かを判断する手続きが行われるまでメダルは授与されないとしていたが、この結果を受けて競技後にはリンク上で表彰式が行われた。

 黒と赤の衣装に身を包んだワリエワは、観客やチームメートからの大声援を受けて、集中した様子でリンクに入った。

 しかし、今大会の団体戦で披露した演技では難なく成功していた複数のジャンプで着氷できず、前週記録した得点には40点ほど及ばない141.93点にとどまった。

 ぼうぜんとした様子でコーチらに支えられてキスアンドクライに向かったワリエワは、そこで涙を流した。(c)AFP