【2月1日 AFP】米国、英国、カナダの3か国は1月31日、ミャンマー高官に対する追加制裁措置を発表した。一方、ミャンマーの軍事政権は、国家顧問だったアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏(76)を新たな罪で訴追した。

 ミャンマーの監視団体によると、クーデター後の大規模な抗議デモに対する弾圧により、1500人以上が死亡。国連(UN)の調査チームも31日、人道に対する罪と戦争犯罪に関連した死者の数は1000人以上に上る可能性があると発表した。

 2月1日がクーデターから1年の節目に当たるのに合わせ、米国は英国、カナダと連携し、「政治的動機」に基づいたスーチー氏訴追に密接に関与したとして、ティーダウー(Thida Oo)司法長官とトゥントゥンウー(Tun Tun Oo)最高裁長官、汚職防止委員会のティンウー(Tin Oo)会長を対象に新たな制裁を科した。

 クーデター以来、身柄を拘束されているスーチー氏は国家機密法違反などの罪で訴追されているが、関係筋によると、軍事政権はさらに、2020年の総選挙で選挙管理当局に影響力を行使した罪で同氏を訴追した。すべての罪で有罪となった場合、計100年以上の禁錮刑を言い渡される可能性がある。(c)AFP/ Ben Sheppard