【1月22日 AFP】バドミントン、男子シングルス世界7位のリー・ジージャ(Lee Zii Jia、マレーシア)は21日、母国の代表チームを離脱して個人になったことによる制裁として、マレーシアバドミントン協会(BAM)から2年間の出場停止処分を科された。

 母国のレジェンドであるリー・チョンウェイ(Chong Wei Lee)氏の後継者と目されていたリーは、昨年の全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2021)で優勝して大躍進を遂げた。

 だが東京五輪を含めて最近はパフォーマンスが低迷していた中、BAMは今週、リーが協会を脱退したことを明かし、個人の立場でのプレーを望んでいると発表していた。ところが、その後BAMはリーの動きを支持せず、代わりに世界バドミントン連盟(BWF)が統括する全ての大会から2年間除外する処分を決定した。

 バドミントンの大会は大多数がBWF主催で、出場選手の登録は各国の連盟が権限を保持しているため、BAMはリーの競技活動を事実上阻止することができる。

 BAMによると、23歳のリーは協会を脱退した理由として、「代表でいることの重圧」とマレーシアのバドミントンアカデミーにおける「厳格なライフスタイル」を挙げたという。

 BAMの副会長は報道陣に対し、リーの決断を「非常に悲しく感じている」とした一方で、同選手が協会への復帰を求めることもできると話した。

 BAMとの関係を絶ったとする報道が出て以降、リーは公のコメントを出していない。リーの問題については、BWFも個別に言及していない。(c)AFP