【11月13日 AFP】21F1第19戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2021)は12日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の世界王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がトップタイムを記録したものの、技術規定違反の可能性が判明して調査対象に置かれたため、13日のスプリント予選では最後尾に降格するかもしれない状況に立たされた。

 インテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で14日に行われる決勝レースのグリッドを決める24周で争われるスプリント予選に向けて、ハミルトンは1分7秒934でトップタイムを計測し、レッドブル(Red Bull)のライバル、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を約0.4秒差の2番手に抑えた。

 しかし、通算7度の年間優勝を誇るハミルトンは、マシンのDRSシステムが制限を超えていたかどうかスチュワードが調査を行う事態に直面。ドライバーズ選手権でトップのフェルスタッペンを19ポイント差の2位で追いかける同選手は、サンパウロGPに向けてエンジンを交換したため、すでに決勝では5グリッドの降格ペナルティーが決まっていた。

 調査開始が決まる前にハミルトンは「ブラジルに戻ってこられてとてもうれしい。チーム全員にとても感謝している。彼らは全力を尽くしてくれた。きょうはとても良い予選だった」と喜んでいた。

 その一方で、フェルスタッペンが第17戦米国GP(United States Grand Prix 2021)と第18戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2021)で2連勝していることを踏まえ、「一つのサーキットで約0.5秒速かったからといって、自分たちがどこまで行けるか分からない」と英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に語った。

 予選ではメルセデスのチームメートであるバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が3番手のタイムを計測し、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が4番手につけた。

 続いてアルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が5番手、フェラーリ(Ferrari)勢のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)とシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が、それぞれ6番手と7番手のタイムを記録。

 マクラーレン(McLaren)勢のランド・ノリス(Lando Norris)とダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がそれぞれ8番手と9番手となり、アルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が10番手につけた。

 サンパウロGPが終了した後、今季は第20戦カタールGP(Qatar Grand Prix 2021)、第21戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2021)、第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)の残り3戦となる。(c)AFP