【10月5日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は4日、東京五輪金メダリストのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)によるドメスティックバイオレンス(DV)疑惑について、調査を開始したことを明らかにした。

 世界ランキング4位のスベレフは昨年、元ジュニア選手で元交際相手のオルガ・シャリポワ(Olga Sharypova)さんから心身の虐待を受けたと訴えられた後、一連の疑惑を否定した。

 8月に米オンラインマガジンのスレート(Slate)に掲載された記事で、申し立てのさらなる詳細が明らかにされると、24歳のズベレフは元恋人への虐待行為を「断固として明確に」否定し、訴訟手続きも開始した。

 暴力行為の一つが2019年の上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)開催時に行われた可能性が浮上していることから、統括団体のATPは調査を開始し、「2019年に中国・上海のマスターズ1000(ATP Masters 1000)で起きたとされるアレクサンダー・ズベレフの疑惑に関して、現在内部調査が行われている」とのコメント文を発表した。

 ATPは現在、一部の競技で定められているようなDV規定はないものの、同日には多くの提言がまとめられた予防策に関する外部報告が完了したことを明らかにした。今後は報告内容を検討し、DVなど全ての虐待行為を予防するための方針を策定していくという。(c)AFP