【9月27日 AFP】21F1第15戦ロシアGP(Russian Grand Prix 2021)は26日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が逆転で通算100勝を達成。ドライバーズランキング首位に返り咲いた。

 7月の英国GP(British Grand Prix 2021)で99勝目を挙げてから足踏みが続いていたハミルトンは、レース終盤の雨で生じた混乱を突き、前人未到の100勝目をついにマークした。

 36歳のハミルトンは、2位でフィニッシュしたレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)からポイントリーダーの座を奪還し、2点差をつけた。

 14年前のカナダGP(Canadian Grand Prix)で初勝利を挙げてから通算100度目のトップチェッカーを受けたハミルトンは、無線でチームに「ふぅ。大変な仕事だったな!」と伝えた。

 マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が堅実に首位をコントロールしたため、ハミルトンは5戦連続で99勝でとどまるかに思われたが、残り5周で懸念されていた雨が強まるとレースは大混乱に陥った。

 雨でスリックタイヤのグリップが失われたため、各ドライバーは相次いでインターミディエイトタイヤに交換するためピットイン。ハミルトンもタイヤ交換を選択したため、ノリスはトップを守った。

 しかし残り3周でノリスは無防備な状態になると至る所でタイヤを滑らせ、最後はハミルトンが先頭に立ち記念すべき勝利を挙げた。マシンを降りたハミルトンは、「雨が降ったのは絶好のチャンスだった。チームは最高の仕事をした。感謝している」と話した。

「100勝まで長い時間がかかった。それが来る確信はなかった。チームは最後に素晴らしい決断をした。ランドをそのまま行かせたくなかった。ここにいる全ての人たち、そして裏方に心から感謝している。ワオ、100勝だ」 (c)AFP