■リリースしたスタジオアルバムは23枚

 1964年にファーストアルバム「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」を発表して以来、ストーンズは英国で23枚、米国では25枚のスタジオアルバムをリリースしている。

 全世界のアルバムセールスは、推定2億枚を超える。

 絶頂期の1968年から1972年には4作の名盤、「ベガーズ・バンケット(Beggars Banquet)」(1968年)、「レット・イット・ブリード(Let it Bleed)」(1969年)、「スティッキー・フィンガーズ(Sticky Fingers)」(1971年)、2枚組「メイン・ストリートのならず者(Exile on Main Street)」(1972年)をリリースした。

■ロゴマークのデザイン費は50ポンド

 真っ赤な唇から突き出た舌という、音楽業界で最も有名なストーンズのロゴマークは、1970年にロンドンの美術学校の学生が考案した。

 マークをデザインしたジョン・パッシュ(John Pasche)氏は2007年にオンラインマガジン、ロックンロール・リポート(Rock and Roll Report)のインタビューで、「ヒンズー教の女神カーリー(Kali)の絵をミックに見せられ、そのイメージを基にどんなデザインにするかを話し合った」と振り返っている。

 他方で、2008年の英紙ガーディアン(Guardian)とのインタビューでは、ロゴマークに口を使うアイデアは、ジャガーに初めて会った時に思い付いたのだと思うと語っている。「最初に目に付くのは、彼の唇と口の大きさだから」

 ストーンズはパッシュ氏に対し、デザイン費として50ポンド(約7500円)を渡し、その2年後にはバンドのロゴマークが一躍有名になったお礼としてさらに200ポンド(約3万円)を支払った。

 ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)は2008年、パッシュ氏からロゴマークの原画を5万ポンド(約750万円)で購入している。(c)AFP