【8月21日 AFP】サッカーノルウェー1部リーグのSKブラン(SK Brann)は20日、クラブの本拠地で深夜にセックスパーティーを開いたとして、所属選手1人を解雇し、他10人に対して文書で厳重注意を言い渡したことを明らかにした。10日に起きた今回のスキャンダルでは、これまでにもう1人の選手がクラブを退団している。

 複数のメディアは、ブランの12選手が夕食を終えてナイトクラブへ繰り出した後、女性7人を伴って本拠地のスタジアムに足を運んだと報じている。監視カメラの映像では、選手たちがピッチやロッカールームで性行為に及んでいた様子が確認されたという。

 この報道はノルウェーで大騒動に発展し、最近のブランのホームゲームではファンからブーイングが起きていた。

 ブランはコメント文で「所属選手12人による非常に深刻な背任行為の根本的な原因を探るべく、当クラブは集中的に作業を行っている」とし、「多くのうわさと臆測」が流れていることも付け加えた。また、調査では「ガイドライン、一般的な規範、新型コロナウイルスの感染防止規則、そして従業員に求められる合理的な期待に背いた」ことが示されたと明かした。

 クラブの発表では、10歳からクラブでプレーしている28歳のクリストファー・バルメン(Kristoffer Barmen)が、問題の夜に「中心的役割」を果たしたとして解雇されたことが明らかになった。バルメンの代理人弁護士は、同選手がクラブの決定に驚き、「不当に扱われた」と感じているとのコメント文を出した。

 一方、クラブを退団したGKのミッケル・アンデルセン(Mikkel Andersen)は、この問題をめぐって自身と家族が脅迫された後、デンマークに帰国したことを公表。この問題に関わった他の選手はまだ世間に名乗り出ておらず、具体的な名前は明らかになっていない。(c)AFP