【7月29日 AFP】東京五輪、テニス男子日本代表の錦織圭(Kei Nishikori)は、母国の金メダルラッシュに刺激を受けながら、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とのシングルス準々決勝に臨みたいとしている。

 2016年のリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した錦織は、ジョコビッチが追い求めている年間ゴールデンスラムを阻止し、テニスでは日本人初の五輪王者になる夢に向けて生き残ることを目指している。

 28日のシングルス3回戦ではベラルーシのイリヤ・イヴァシュカ(Ilya Ivashka)に7-6(9-7)、6-0で勝利したものの、マクラクラン勉(Ben Mclachlan)とのペアで出場していた男子ダブルスでは、同日の準々決勝で敗退した。

 これまでジョコビッチとは計18回対戦し、わずかに2勝。最後に勝利したのは、準優勝した2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)準決勝でのものとなっている。

 錦織は大一番に向けて、「あす(29日)の試合を楽しみにしている。シングルスとダブルスを戦うのは簡単ではなかった。厳しい試合になるのは分かっている。相手はナンバーワンのプレーヤーだ」と話し、「彼は今大会最強の選手なので、最高のプレーをしなければならない」と気を引き締めていた。

 女子シングルスでは同胞の大坂なおみ(Naomi Osaka)がまさかの3回戦敗退となったが、日本は現在金メダル13個を獲得し、すでにリオ五輪の計12個を上回っている。

 錦織も「とても刺激になっている」と語り、「毎日試合を見ている。きのうはソフトボール、卓球、競泳も見たが、みんなとてもよくやっていた。そのことが刺激になっているのは間違いない」と明かした。「それこそ、五輪に出場する良い点だ。大勢のアスリートたちが頑張っている姿を見ることができるし、競技は違ってもいろいろな感情が湧いてくる」 (c)AFP