字幕:ビデオグラフィック「スポーツと脳振とう」
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【7月4日 AFP】ラグビーとアメフト、アイスホッケー、ボクシングは、どれも激しく体がぶつかり合うスポーツだ。強い衝撃を受けると脳が揺さぶられ、脳振とうを起こす。
頭部に衝撃が加わると、脳は頭蓋骨(ずがいこつ)の内壁に、ときに繰り返し打ちつけられる。
意識を失うのは10件に1件だ。
衝撃で多くの神経伝達物質が放出され、過剰な負荷を受けた全身の神経系がショート。筋肉が緩んで昏倒(こんとう)するのだ。
残りの9割も、脳が腫れて反応が鈍る。
影響は数種類ある。
頭痛や倦怠(けんたい)感、意識や方向感覚の混乱、記憶障害、不安感などの脳振とう後症候群は、数分で治まることも、数日続く場合もある。
脳振とうを繰り返すと「慢性外傷性脳症(CTE)」という長期的な影響も生じる。アルツハイマー病とパーキンソン病を合わせたようなもので、片頭痛や難聴、うつ、自殺願望などの症状が出る。
多くのプロボクサーや元アメフト選手が、この種の認知症を患っている。ラグビー選手にも危険がある。(c)AFP