【5月14日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)は13日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)がともに8強入りを果たし、準々決勝で激突することになった。

 今大会では初めて観客がスタンドで見守る中、通算9度の大会制覇を誇るナダルは、第13シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に2本のマッチポイントを握られながらも、3時間30分に迫る激闘の末に3-6、6-4、7-6(7-3)で競り勝った。

 一方、2017年大会の決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下しているズベレフも、錦織圭(Kei Nishikori)に約3時間に及ぶ激戦を強いられながら4-6、6-3、6-4で勝利した。

 前週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)では、24歳のズベレフが準々決勝で34歳のナダルを下すなどして優勝。ナダルはモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)でも8強止まりに終わるなど、今年は全仏オープンテニス(French Open 2021)を前にクレーコート2大会で早期敗退を喫しており、「きょうは体力を回復することが重要だ」とコメントした。

 その他では、イタリアのロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego)が6-4、6-7(5-7)、7-6(7-5)で第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を撃破。3時間30分近い長丁場となった試合をものにし、地元ファンの期待をつなげた世界33位は次戦、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)を迎え撃つことになった。

 米国のライリー・オペルカ(Reilly Opelka)は好調を維持していたロシアのアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev)を7-6(8-6)、6-4で下し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)では自身2度目の準々決勝進出を果たした。(c)AFP