【2月17日 AFP】東京五輪のボクシングを運営する特別作業部会は16日、世界最終予選を中止すると発表した。この結果、新型コロナウイルスの影響で今夏に延期された五輪の同競技の出場枠は、各大陸のランキング上位選手に割り当てられることとなった。

 世界最終予選は仏パリで6月に開催される予定だったが、新型コロナウイルス対策の渡航制限により欧州予選が4月以降に延期されたことで、主催者は中止の判断を余儀なくされた。

 国際オリンピック委員会(IOC)が国際ボクシング協会(AIBA)の競技団体としての資格を停止したことにより、東京五輪のボクシングの各予選は特別作業部会が運営を担っている。

 出場枠が特別作業部会の定めるランキングによって割り当てられる見通しとなったため、最終予選に五輪出場の望みを懸けていた選手はその機会を奪われる結果となった。世界最終予選は四大陸による予選の結果を受けて6月にパリで開催される予定だった。

 IOCは、国際体操連盟(FIG)の会長でIOC委員でもある渡辺守成(Morinari Watanabe)氏を特別作業部会のトップに指名し、東京五輪の予選と本選の運営を一任している。(c)AFP