【2月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は8日、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との契約を1年延長したが、トト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表は2021年が世界王者とのラストシーズンになる可能性があると示唆した。

 ハミルトンとメルセデスの契約延長交渉はもつれたが、3月のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)で新シーズンが開幕する前に合意に至った。

 昨季、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に並ぶ7度目の年間優勝を果たした36歳のハミルトンは、すでに通算勝利数やポールポジション、表彰台の獲得数でも史上最多を記録している。

 遅くはなったものの、ハミルトンとメルセデスの両者は契約合意は時間の問題だと主張していた。

 ハミルトンはメルセデスで迎える9シーズン目に胸を躍らせており、「僕らのチームは一緒に信じられないようなことを成し遂げてきた。トラック内外で絶えず改善し、さらなる高みを目指すことを楽しみにしている」とコメントしている。

 しかしヴォルフ代表はこの日の会見で、メルセデスはハミルトンが去った後に備えなければならないとコメントした。

 ハミルトンの後任はレッドブル(Red Bull)の23歳マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が既定路線とされているが、ウィリアムズ(Williams)の22歳ジョージ・ラッセル(George Russell)は、昨季の第16戦サキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)でハミルトンの代役を見事に務めた。

「2021年はバルテリ(・ボッタス<Valtteri Bottas>)とルイスに100パーセント任せるし信頼している」と話したヴォルフ代表は、「すべてを尽くして彼らをサポートする。今年の先を見据え、2022年にわれわれが描くラインアップについて話すのはその後だ」と続けた。

「信頼関係があるので最初に話をするのはバルテリとルイスになるが、一方で若手ドライバーは未来であり、数年先にどのようにチームが身を立てていくかを考える必要がある」 (c)AFP/John WEAVER