【12月10日 AFP】バドミントンの男子世界ランキング1位で、約1年前に交通事故で負傷した桃田賢斗(Kento Momota)が9日、東京五輪での栄冠獲得に向けた待望の実戦復帰について心境を語った。

 交通事故で眼窩(がんか)底を骨折し、キャリア終了の恐れもあった困難な1年を過ごした桃田は、今月に第74回全日本総合バドミントン選手権大会(The 74th Badminton All Japan Championships)を控えており、来月にはタイ・オープン(YONEX Thailand Open 2021)に出場する。

 今年1月に行われたマレーシア・マスターズ(PERODUA Malaysia Masters 2020)で優勝した数時間後、クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)に向かう途中で運転手が死亡する交通事故に遭い、大けがをした桃田は「不安もあるけど、楽しみな気持ちでいっぱい」とコメントした。

「久しぶりに海外のトップ選手と試合をするのは楽しみ」

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってバドミントンの国際大会の日程は縮小を強いられており、3月以降に開催された大会は、コロナ禍の懸念から桃田が欠場した10月のデンマーク・オープン(DANISA Denmark Open 2020)のみとなっている。

 しかし、トレーニングを続けている桃田は、ソーシャルメディア上でバドミントンを教える機会を持ちたいと呼びかける時間もつくり、大きな反響を呼んだ。

「最近は暗いニュースが多い印象があり、大会開催はうれしい」

「スポーツの力は見る人の気持ちを動かせる。周りの人への感謝、一緒に頑張ろうという気持ちをコートで表現したい」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY