【11月3日 AFP】米大統領選の投票を3日に控え、民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は2日、激戦州の一つ、ペンシルベニア州ピッツバーグ(Pittsburgh)で開催した集会で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領から民主主義を「取り戻す」と訴え、選挙戦を締めくくった。

 ドライブイン方式で行われた集会の最後にバイデン氏は、「今こそ立ち上がり、民主主義を取り戻すときだ。私たちならばできる」と述べた。集会には米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)さんが応援に駆けつけた。

 さらにバイデン氏は、歓声を送り、クラクションを鳴らす聴衆に「明日の大きな勝利へ向けて今、私たちは団結している」と述べ、大統領に就任した暁には「初日から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を抑え込む」ために行動すると宣言した。

 バイデン氏は新型コロナウイルス対策として、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守った小規模集会や、聴衆が車に乗ったままのドライブイン方式集会といったスタイルを選挙戦終盤まで貫くという米国史上大きな政治的賭けに出た。一方、ライバルのトランプ氏は対照的に、ほとんどの支持者がマスクを着用しない大規模な集会を続けてきた。(c)AFP