【10月29日 AFP】陸上男子100メートルの現世界王者クリスチャン・コールマン(Christian Coleman、米国)が、薬物規定違反により受けた2年間の出場停止処分に対し、異議申し立てを行うことが分かった。28日、同選手のマネジャーが明かした。

 マネジャーのエマニュエル・ハドソン(Emanuel Hudson)氏は自身のマネジメント会社のツイッター(Twitter)アカウントに「ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の規則に基づき設立された懲罰委員会による決定は残念なことであり、すぐさまスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てるつもり」と投稿した。

「コールマン氏は、管轄の裁定機関で審問が行われるようになるまで、これ以上のコメントは発しない」

 昨年の第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)の男子100メートルを制し、今季同種目の世界最速タイム9秒76を記録しているコールマンは、居場所に関するルールに3回違反し、今年6月に暫定的な出場停止処分を科されていた。

 世界陸連の懲罰委員会はこの判断を支持し、コールマンを2年間の出場停止とした。処分は2020年5月14日までさかのぼって適用される。

 処分が覆らない場合、コールマンは金メダル候補ながらも2021年の東京五輪は出場できない。(c)AFP