【9月30日 AFP】イングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)は29日、4回戦が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はチェルシー(Chelsea)との1-1で迎えたPK戦を5-4で制し、準々決勝に進出した。

 しかし、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、関係者が選手を危険にさらしていると考えている。

 トッテナムは8日間で異なる三つの大会の4試合を戦う日程が組まれていて、これがその2試合目だった。1-1で引き分けたニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)とのリーグ戦から連続でスタメン出場したのは、フィールドプレーヤーではエリック・ダイアー(Eric Dier)だけで、そのダイアーは後半にトイレへ駆け込む場面があった。

 モウリーニョ監督は「選手のプレー時間は危険なレベルに達している。エリック・ダイアーに対して私がしたことは危険だった」と話し、ダイアーの問題が脱水症状と関係していた可能性を示唆した。

「48時間以内に2試合を行うのは禁止にすべきだ。エリック・ダイアーがしたのは人間的なことではない」

 試合は序盤圧倒したチェルシーがティモ・ヴェルナー(Timo Werner)のゴールで先制したが、トッテナムも試合終了7分前にエリク・ラメラ(Erik Lamela)の得点で追いつくと、迎えたPK戦では新加入の相手GKエドゥアール・メンディ(Edouard Mendy)に対して5人全員が成功し、勝利を収めた。

 それでもモウリーニョ監督は、過密日程の中での金銭的なメリットを考えると、来月1日に行われるヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)予選のマッカビ・ハイファ(Maccabi Haifa)戦を優先する以外に選択肢はなかったと主張している。

 同4日には以前率いたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とのリーグ戦があるモウリーニョ監督は、「選手にはこの試合に集中するように言ったが、私は3試合のことを考えなければならない」「48時間後にはヨーロッパリーグの試合があるというのが信じられない。選手には本当に頭が上がらない」と話した。

 トイレに駆け込んだダイアーは、モウリーニョ監督に追いかけられたことについて、「監督は気に入らなかったみたいだが、生理現象なんだからどうしようもない」「1回ピンチがあったと聞いたが、ありがたいことに失点はしなかった」とコメントした。(c)AFP/Kieran CANNING