【9月24日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんは23日、自身の名を冠した財団が、「アフリカの気候危機の最前線にいる人々」の支援に取り組む慈善団体に計15万ユーロ(約1800万円)を寄付すると発表した。

 国際赤十字・赤新月運動(International Red Cross and Red Crescent Movement)と太陽光に注力するNGO「ソーラー・シスター(Solar Sister)」、支援運動団体「オイル・チェンジ・インターナショナル(Oil Change International)」のアフリカ事業に5万ユーロ(約600万円)ずつ寄付される。

 トゥンベリさんは、「私たちは世界的な緊急事態のさなかにある。私たち全員が影響を受けるが、誰もが均等に影響を受けるわけではない」「アフリカは気候危機への寄与が最も少ない地域の一つであるにもかかわらず、不相応に多くその影響を受けている」と述べた。

 グレタ・トゥンベリ財団(Greta Thunberg Foundation)は2019年12月に設立。今回の寄付は、トゥンベリさんが今年7月、気候変動の抑止に貢献した人物・団体に贈られるポルトガルの賞「人類のためのグルベンキアン賞(Gulbenkian Prize for Humanity)」を受賞した際の賞金100万ユーロ(約1億2000万円)から拠出される。

 賞金の一部はこれまでにブラジル・アマゾン(Amazon)における新型コロナウイルス流行の抑止のために立ち上げられた運動「SOSアマゾニア(SOS Amazonia)」とストップ・エコサイド財団(Stop Ecocide Foundation)にも寄付されている。(c)AFP