【9月22日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2020)は21日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)の途中棄権によって優勝が決まり、開幕間近の全仏オープン(French Open 2020)に向けて自信を深めた。

 前年覇者のプリスコバは0-6、1-2とリードされたところでけがを理由に棄権を申し出て、世界ランキング2位のハレプが3度目の決勝で悲願の初制覇を果たした。

 2017年と2018年は準優勝に終わっていた28歳のハレプは、「ついに優勝できた」とコメントした。「私のランキングが上昇し始めたのは、2013年のこの大会だった。だから、このタイトルの獲得を本当に夢見ていた」

 一方、米国でのハードコートツアーを終え、クレーで難しい連戦を強いられてきたプリスコバは、左大腿(だいたい)部に分厚いテーピングをしてこの一戦に臨んだ。

 前年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王であるハレプは、今季の四大大会(グランドスラム)最終戦で、自身が2018年に優勝した全仏オープンが開幕する約1週間前のタイミングでキャリア22勝目を挙げた。

 今季の連勝を14に伸ばしたハレプは、「この勝利はさらなる自信を与えてくれる」と話した。

 新型コロナウイルスの影響による中断前、2月にドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)を制し、再開後は前月のプラハ・オープン(Prague Open 2020)で優勝するも、全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)を欠場していたハレプは、「今がよりフレッシュな状態なのは本当」と続けた。

「私の考えでは、フレッシュに感じられているのはプラス要素。今大会での数試合で自信もつけたから、より大きなチャンス」 (c)AFP