【5月21日 AFP】米空軍は20日、フロリダ州で訓練飛行中のステルス戦闘機「F35」が着陸に失敗したと明らかにした。同州で戦闘機の事故が発生したのはこの1週間で2度目。

【図解】F35ステルス戦闘機

 エグリン空軍基地(Eglin Air Force Base)によると、事故は19日夜に起きた。パイロットは緊急脱出に成功し、容体は安定しているという。事故で民間人の負傷者はおらず、基地への物的損壊も出ていない。

 米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が製造するF35は、米軍史上最も高額な兵器プログラム。今後数十年で2500機近くが製造される見通しで、費用は4000億ドル(約43兆円)近くに上る。米空軍向けのF35Aの価格は1機あたり8500万ドル(約91億円)前後。

 一方、別のステルス戦闘機「F22」1機も15日、訓練飛行中にエグリン空軍基地から20キロほど離れた場所で着陸に失敗した。この際もパイロットは脱出に成功した。

 米空軍が20日早朝に出した公式ツイッター(Twitter)での発表によると、両方の事故について現在、調査が進められている。(c)AFP