【4月15日 AFP】主に南半球のクラブチームによるリーグ戦のスーパーラグビー(Super Rugby 2020)と、同地域の代表4か国による対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)が、今季は同時に開催される可能性があることが分かった。SANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの4か国からなるラグビー連合協会)のトップが明かした。

 SANZAARのアンディ・マリノス(Andy Marinos)最高経営責任者(CEO)によれば、新型コロナウイルスによる活動停止期間が明けた後、できるだけ多くの試合を開催するための措置で、CEOは何らかの形でのスーパーラグビーの年内実施、またザ・ラグビーチャンピオンシップの開催を「必死で」目指していると話し、シーズンが12月まで続くこともあり得ると続けた。

 そのためSANZAARは、スーパーラグビーの各チームが代表に選手を招集されて主力メンバーがそろわない状態でも、二つの大会を同時に進めることも検討しているという。

 ニュージーランドのニュース番組「ニュースハブ(Newshub)」の取材に対して、マリノスCEOは「ザ・ラグビーチャンピオンシップと国内大会を同時に開催することは可能だろうか」「どちらかをないがしろにするのではなく、限られた時間の中で実現できる賢明な策を見つけたい」と話した。

 スーパーラグビーはもともと6月末に閉幕する予定で、一方のザ・ラグビーチャンピオンシップは8月から9月にかけて行われる。

 マリノスCEOはザ・ラグビーチャンピオンシップについて、一つの国で集中開催することも考えている。選手や関係者ら大会全体を安全な1か所に入れて実施する、豪ナショナル・ラグビーリーグ(NRL)の「バブル」案に近い手法で、マリノスCEOは「今はどんな可能性も排除できない」とコメントした。

 その代わりとして、スーパーラグビーはアルゼンチンのジャガーズ(Jaguares)にアフリカ、日本のサンウルブズ(Sunwolves)にオーストラリアへ移動してもらい、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカで5チームずつが争う「国内」大会にする案がある。(c)AFP