【4月13日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)で4度の総合優勝を誇るチームイネオス(Team Ineos)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は12日、キャリア継続も危ぶまれた落車による大けがは「ほぼ完治」していると述べた。

 昨年6月、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2019)のコースを下見していた際、時速50キロで走行していた34歳のフルームは強風にあおられて壁に激突。複数の箇所を骨折し、数か月にわたってリハビリを続けた。

 フルームは2月に行われたUAEツアー(2020 UAE Tour)で本格復帰を果たしたばかりだが、この大会は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて途中閉幕となっていた。

 チームメートであるゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)やエガン・ベルナル(Egan Bernal、コロンビア)と共に、バーチャル版のレースに参加したフルームは、「回復具合はとても順調。ほぼ完治したと言っていいほど」とイネオスのユーチューブ(YouTube)チャンネルでコメントした。

「負傷した右半身を強化するため今でも自転車を使わない練習を行っているが、普通のトレーニングにまた戻ることができた。とてもうまくいっている」

 5度目のツール制覇に向けた挑戦はお預けを食らうことになるかもしれないものの、シーズンの再開を待つフルームは現在フランス南部でロックダウン(都市封鎖)を強いられている。

「今はすごく忙しくしている。言うまでもなく、ターボトレーナーを使ってできる限りの練習を行っている」 (c)AFP