【1月12日 AFP】ダーツの世界大会、BDOワールド・ダーツ・チャンピオンシップ(BDO World Darts Championship 2020)女子決勝が11日に行われ、鈴木未来(Mikuru Suzuki)がセットカウント3-0のストレートで世界1位のリサ・アシュトン(Lisa Ashton、英国)を見事に破り、大会連覇を果たした。

 大会第2シードとして、優勝4回のアシュトンとの決勝に臨んだ鈴木は、スリーダーツ平均83.39点をマークし、三つとも接戦のセットを獲得して優勝を飾った。37歳の鈴木は「1回目は信じられない気持ちだったが、2回目も信じられない」とユーロスポーツ(Eurosport)にコメントした。

 前回決勝で平均90点を記録して優勝し、一躍脚光を浴びた鈴木は、その後に男女無差別のPDCグランドスラム・オブ・ダーツ(PDC Grand Slam of Darts 2019)やPDCワールド・ダーツ・チャンピオンシップ(PDC World Darts Championship 2020)にも出場し、後者では最終レグを落として惜敗し、1回戦で姿を消したものの、女子選手初の男子撃破まであと一歩に迫った。そして今回、見事な12か月を連覇で締めくくった。

 一方、2014年と2015年、2017年、2018年の大会女王であるアシュトンは、ダブルを狙った19投が5投しか命中せず、2年連続で鈴木に敗れた。

 PDCワールド・ダーツ・チャンピオンシップで鈴木に先んじて男子選手から2勝を飾り、ダーツ界に衝撃を与えたファロン・シェロック(Fallon Sherrock、英国)は、チケットの売り上げが振るわず、賞金を「多少」減額すると主催者が発表したため、今大会は出場を辞退している。(c)AFP