【12月20日 AFP】シリアで反体制派の最後の主要拠点となっている北西部イドリブ(Idlib)県サラケブ(Saraqeb)近郊の町で政府軍によるものとみられる空爆があり、「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の通称で知られる救助ボランティア団体「シリア民間防衛隊(Syria Civil Defence)」のメンバーが、がれきの中から少女を救出した。

 シリアでは、ロシアの仲介による8月末の停戦合意や国連(UN)による「緊張の段階的縮小」の呼び掛けが行われた後も戦闘が続いている。

 地元住民は「ここは工業地域で、一般市民しか住んでいない。兵士は一人もいない。一般市民は、誰からも助けてもらえない」と話した。

 シリア内戦ではこれまでに37万人以上が死亡し、数百万人が避難を余儀なくされている。

 映像はホワイト・ヘルメットによる少女の救出活動。19日撮影。(c)AFP