【12月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は11日、グループC第6節が各地で行われ、大会初出場のアタランタ(Atalanta)はシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)を3-0で下し、決勝トーナメント進出を決めた。

 第3節を終えて1ポイントも挙げられていなかったアタランタは、この日敵地でシャフタールを下し、同組の他の試合でディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)がマンチェスター・シティ(Manchester City)に1-4で敗れたため、2位通過が決まった。

 昨シーズンのイタリア・セリエAを3位で終え、クラブ史上初めてチャンピオンズリーグの出場権を獲得したアタランタは、ティモシー・カスターニュ(Timothy Castagne)やマリオ・パシャリッチ(Mario Pasalic)、ロビン・ゴセンス(Robin Gosens)が後半にゴールを奪った。

 アタランタのキャプテンを務めるアレハンドロ・ゴメス(Alejandro Gomez)は、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し「サッカーの歴史やこのクラブの歴史に残るだろう。スタジアムにいたすべての人の記憶に長く刻まれることになると思う」とコメントした。

「ここにいるアタランタの選手は全員が派手な経歴を持っておらず、ワールドクラスやスーパースターと呼ばれるプレーヤーは一人もいない。だが、懸命なプレーと献身性を見せることでこの結果を成し遂げた」

 一方、決勝トーナメント進出のためには勝利が必要だったディナモ・ザグレブは、ダニ・オルモ(Dani Olmo)が10分に華麗なボレーシュートをたたき込み、グループC首位のシティを相手に最高のスタートを切った。

 しかしホームのディナモ・ザグレブにとって、シティはメンバーを大幅に入れ替えたとしても手に負えない相手で、ハーフタイムを挟んでの20分間でガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)に3ゴールを奪われると、終盤にはフィル・フォーデン(Phil Foden)にも4点目を決められた。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「75分は非常に良いプレーを見せた」と振り返った。「すでに勝ち上がりを決めていたが、われわれがここにやって来たのはクラブや名声のためで、この大会でプレーする方法を体得するためでもあった」

「多くの選手を欠いたが、良い結果を手にした。これが今後のチームの力になればうれしい」 (c)AFP