【11月28日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は27日、ケニア出身で17歳のアンジェラ・ヌドゥングワ・ムングティ(Angela Ndungwa Munguti)がドーピング違反で4年間の出場停止処分になったと発表した。薬物違反で処分された同国選手は、今年に入って43人目となった。

 2018年アフリカユース競技大会(2018 African Youth Games)の陸上女子800メートルで銀メダルを獲得したムングティは、アナボリックステロイドの一種であるノルアンドロステロン(Norandrosterone)に陽性反応を示したとされている。

 ドーピング違反が見つかったのは、アルゼンチンで開催された夏季ユース五輪期間中の2018年10月7日に行われた抜き打ち検査で採取された検体だった。処分期間は検査の当日から適用される。

 陸上の強豪国であるケニアは、薬物検査で失格となる選手が増加の一途をたどっている中で、10代の選手がドーピング違反で処分を受けるのはこれが初めてのケースとなった。

 同国では他にも、リオデジャネイロ五輪の女子マラソンで金メダルを獲得したジェミマ・スムゴング(Jemima Sumgong)や、世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)の男子1500メートル王者アスベル・キプロプ(Asbel Kiprop)も、今年に入って出場停止処分を科されている。(c)AFP