【11月7日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)のラミーヌ・ディアック(Lamine Diack)元会長の息子、パパ・マッサタ・ディアック(Papa Massata Diack)氏が、父親と結託して金銭と引き換えにロシアのドーピング違反を隠ぺいしたとの疑惑に関して、地元セネガルで聴取を受けたことが6日にAFPの取材で明らかになった。

 事件に近い関係者の話によると、IAAFでマーケティング顧問を務めていたパパ・マッサタ・ディアック氏は、「地元当局の捜査の一環で、昨日捜査官から聴取を受けた」とされている。セネガル当局は、5日に行われたとされる聴取に関して正式なコメントを発表していない。

 フランス検察は、ディアック親子が一連の汚職の中心にいたと告発している。同国財政金融検察局の捜査では、1999年から2015年までIAAFの会長を務めていたラミーヌ・ディアック氏が、ドーピング違反をもみ消す見返りに、セネガルで政治活動を行うためにロシアから資金を受け取っていた疑惑が持たれている。

 パパ・マッサタ・ディアック氏は、汚職の「中心的役割」を担っていた疑いがかけられており、フランスでは「マネーロンダリング(資金洗浄)」、「贈賄」、「収賄ほう助」の容疑で起訴されている。(c)AFP