【10月28日 AFP】27日のラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準決勝で、南アフリカ代表に敗れたウェールズ代表のウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)について、ニュージーランド代表の関係者が、次期指揮官の候補ではないと話した。

 ガトランドHCとニュージーランドのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCは、W杯ではともに準決勝で敗れ、1日の3位決定戦で現在の仕事を終えることになっている。

 ニュージーランド出身のガトランドHCは、自ら公の場でオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の指揮官の座に興味を示したことはないが、ウェールズの監督として見事な実績を残している。

 しかし2020年はスーパーラグビー(Super Rugby)のワイカト・チーフス(Waikato Chiefs、ニュージーランド)を指揮することが決まっており、翌2021年は休暇を挟んで南アフリカへ遠征するブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)を率いる予定になっている。

 そのためニュージーランドラグビー協会(NZR)のスティーブ・チュー(Steve Tew)最高経営責任者(CEO)は、国内のラジオで「ライオンズを指揮しながら、4年間オールブラックスを率いるのは不可能だ」と話し、ガトランドHCが「名乗りを上げるかも、今どんな内容の契約を結んでいるかも」分からないと続けた。

 チュー氏によれば、次の代表指揮官については、W杯後に協会が4人のパネルを指名して、後任候補との面談を任せ、最終的に協会が判断を下すという。有力候補としては、現代表でアシスタントコーチを務めるイアン・フォスター(Ian Foster)氏、クルセイダーズ(Crusaders)のスコット・ロバートソン(Scott Robertson)HC、そして日本代表のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)HCの名前が挙がっている。(c)AFP