シリアのクルド勢力、トルコの軍事作戦停止「従う用意ある」
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【10月18日 AFP】シリアのクルド人民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は17日、米国とトルコが発表した、トルコによるシリア北部の軍事作戦の停止に従うと表明した。トルコはシリア北部の国境地帯で、クルド人勢力に対して9日間にわたって軍事作戦を展開していた。
SDFのマズルム・アブディ(Mazloum Abdi)司令官はクルド系テレビ局に対し、北部ラスアルアイン(Ras al-Ain)からタルアブヤド(Tal Abyad)にかけた地域における「停戦に従う用意がある」と表明した。
アブディ氏はまた、トルコが「安全地帯」の設置を計画している北東部に言及し、「その他の地域の行方については協議していない」と述べた。
これに先立ちトルコは、クルド人勢力が国境地帯から撤退することを条件に、攻撃を5日間停止することで合意したと明らかにした。
一方、英国に拠点を置くシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、停戦合意が報じられた後もラスアルアインでの戦闘は続いたと指摘した。同団体によると、トルコが今月9日にシリア北東部に侵攻を開始して以来、多数の民間人が死亡し、30万人の住民が避難を余儀なくされている。
アブディ氏は米政府に対し、避難民の帰還を保障し、当該地域に「人口構成の変化」が起きないようにすることを要請した。
トルコは、国境からシリア側に幅30キロの緩衝地帯を設置することで、クルド人勢力を食い止め、トルコに居住するシリア人難民約360万人を同地域に帰還させたい考え。(c)AFP