【10月2日 AFP】今年1月に飛行機事故で亡くなったエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手の移籍金について、国際サッカー連盟(FIFA)から一部の支払いを命じられたイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のカーディフ・シティ(Cardiff City)が2日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てることを発表した。

 サラ選手の移籍金をめぐっては、両クラブの主張が食い違う中でFIFAが今週、フランス・リーグ1のナント(FC Nantes)へ600万ユーロ(約7億円)を支払うよう、カーディフに命じていた。

 これはカーディフがナントに分割して支払う予定だった移籍金のうち1回目の分に当たる額で、両クラブは合計1700万ユーロ(約20億円)の移籍金で合意していたが、サラ選手は移籍先のカーディフへ向かう途中、飛行機事故で帰らぬ人になった。

 カーディフは、サラ選手が修正後の契約書に署名していなかったこと、選手登録が完了していなかったことを主張し、FIFAの決定に「極めて失望している」と話している。

「われわれはCASに異議を申し立てる。そしてそこで、契約に関するあらゆる関連情報を考慮し、両クラブの法的な状態を完全に明確にした判断を求めていくつもりだ」 (c)AFP/John WEAVER