【9月8日 AFP】60歳のハサン・カレ(Hasan Kale)氏が描く繊細で精密な極小絵画は完成まで数か月かかり、細部を見るには拡大鏡が必要になる。

 トルコの「ミクロンジェロ(ミクロとミケランジェロを組み合わせた言葉)」と呼ばれるカレ氏は、マッチ棒やカボチャの種など使われなくなった物をキャンバスにして、傑作を生みだす。映画『パルプ・フィクション(Pulp Fiction)』の一場面をポップコーンに描いた作品や、トルコ建国の父、ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Ataturk)のシルエットを米粒に描いた作品などが知られている。

 カレ氏はイスタンブールのスタジオでAFPの取材に対し、「芸術における新しい言語を確立するという目標を定め、25年前にこの旅を始めた…私たちが注意を払わなかったり、ごみだと思ったりするような物体を、小さな芸術を閉じ込めたカプセルに変えている」と語った。

 映像は8月23日撮影。(c)AFP/Fulya OZERKAN