【8月28日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は27日、2015年の第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の女子800メートルで金メダルを獲得したマリナ・アルザマサワ(Marina Arzamasova、ベラルーシ)に対し、暫定的な資格停止処分を科したとツイッター(Twitter)で発表した。

 薬物検査に引っ掛かった31歳のアルザマサワからは、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物リストに入っている、アナボリックステロイド(筋肉増強剤)と同じ効果がある「LGD-4033」が検出された。

 アルザマサワの資格停止処分は、世界陸上ドーハ大会が開幕する1か月前に言い渡された。

 女子800メートルの欧州王者として4年前の世界陸上に挑んだアルザマサワは、1分58秒03を記録し、優勝を飾った。

 AIUは「国際陸上競技連盟(IAAF)の反ドーピング規定に抵触したとして、ベラルーシの中距離選手であるマリナ・アルザマサワに暫定的な資格停止処分を科した」と記した。

 アルザマサワの今年の自己記録は2分2秒51で、2015年に記録した1分57秒54という自己ベストに遠く及ばない結果になっている。

 アルザマサワは2017年の第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)で連覇を目指したが予選落ちとなり、最終的に同種目ではキャスター・セメンヤ(Caster Semenya、南アフリカ)が金メダルを獲得している。(c)AFP