【7月12日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は11日、ロシアのビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)副首相に対する国際オリンピック委員会(IOC)の五輪永久追放処分を無効とする決定を下した。

 CASは「IOCの理事会が2017年12月5日に科したビタリー・ムトコ氏に対する処分を無効とする」とした。

 IOCは2017年12月、国家ぐるみのドーピングに関与したとして、2014年ソチ冬季五輪で当時スポーツ相を務めていたムトコ副首相を五輪から永久追放した。

 ロシアは2018年平昌冬季五輪への選手団派遣を禁止されたが、168人がOAR(ロシアからの五輪選手)として大会に出場した。

 CASは、処分には「法的根拠が欠落」していたとし、IOCが処分を科した際に根拠とした五輪憲章の規則は競技者、コーチ、代表団のメンバーにのみ適用されるとした。これにはムトコ副首相は当てはまらない。(c)AFP