村人のペットだったオランウータン 野生に戻る インドネシア
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【6月20日 AFP】インドネシアのスマトラ島アチェ(Aceh)州で18日、かつて村人にペットとして飼われていたスマトラオランウータン(Sumatran Orangutan)の雌2頭が野生に戻された。
シナモン色の縮れ毛のエレイン(Elaine)は、後ろを振り返って保護施設の職員を見つめてから森に消えた。スマトラオランウータンは絶滅の危機にさらされている。
5歳のエレインと4歳のReipok Rereは、アチェ州の村人のペットとして飼われていたが救出され、リハビリセンターと「森の学校」で約2年、保護から独立して生きていく方法を学んできた。
アチェの自然保護当局によると、2頭が戻されたピヌス・ジャント森林保護区(Pinus Jantho Forest Reserve)には、捕獲されていたが救出されその後自由になったオランウータン約120頭が暮らしている。
インドネシアでは、プランテーションの労働者や村人がオランウータンを害獣とみなして攻撃することで知られている。密猟者がオランウータンをペットとして売るため捕獲することもある。(c)AFP