【6月15日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は14日に開幕し、グループAのブラジルはネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)欠場を瞬く間に忘れさせるフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の活躍などで、ボリビアを3-0で下して白星発進した。

 開催国ブラジルは、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーするコウチーニョが後半開始直後に先制のPKを決めると、その3分後にも至近距離からヘディングでネットを揺らした。

 さらに試合終了5分前には、途中出場のエベルトン(Everton Sousa Soares)がチームに圧巻の3点目をもたらし、チッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督率いる優勝候補ブラジルの勝利に貢献した。

 大会前のブラジルは、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマールの話題ばかりが取り上げられていた。同選手は同国人モデルをレイプした疑惑が浮上した後、親善試合で足首を痛めて戦線離脱を余儀なくされてしまった。

 この試合でブラジルが前半のようなプレーが続いていたとすれば、ネイマールの不在が惜しまれていたところだが、コウチーニョの活躍によって、序盤にチームに向けられていたやじは少なくとも収まっていた。

 得点を重ねてちぐはぐだったパフォーマンスを覆い隠し、勝利を手にしたブラジルのコウチーニョは「ブーイングは試合の一部。ファンはわれわれの勝利と良いプレーを期待しているから、やじを飛ばしている」という認識を示した。

「常にファンのサポートを望んでいるけれど、試合に集中している」「それがブーイングであろうと声援であろうと、大切なのは集中して勝利をつかむことだ」とコメントした。(c)AFP/Moises AVILA