【4月8日 AFP】米フロリダ州でこのほど、研究者らが外来種であるビルマニシキヘビを捕獲した。捕らえられたのは、体長5.2メートル、重さ64キロの雌。ビッグサイプレス国立野生保護区(Big Cypress National Preserve)のフェイスブック(Facebook)の投稿によると、フロリダ州南部でこれまでに捕獲されたニシキヘビの中でも最大級だという。

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 研究者らは、雄に無線送信機を取り付け追跡し、繁殖期に入っていた雌の居場所を特定した。「外来種のヘビを駆除しただけではなく、研究用のデータを収集し、新たな捕獲方法も開発できた。保護区内でビルマニシキヘビがどのように活動しているかも分かった」と、同保護区は説明している。

 今回捕獲された雌は、腹に73個の卵があった。フロリダにはビルマニシキヘビの天敵がいないため、個体数が急増しており「在来種にとって甚大な脅威」となっていると研究者らは指摘している。

 ビルマニシキヘビはウサギや鳥、フクロネズミなどの小動物だけではなく、アリゲーター(ワニの一種)やシカの成獣など大型動物を殺すこともある。フロリダ州では1980年代に初めて確認された外来種であり、在来種への被害が懸念されている。(c)AFP