【3月28日 AFP】サッカーイングランド代表FWのハリー・ケイン(Harry Kane)が、サッカー選手としてのキャリアを終えた後に米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)に挑戦するという夢を明かした。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するケインは27日、米スポーツ専門チャンネルESPNのインタビューで、セットプレーでボールを蹴る自身の能力が、いつかNFLでのK(キッカー)としての成功につながると信じていると語った。

 ケインはESPNに対し、NFLへの野望について「本当だ」「10年か12年ほどすれば絶対に挑戦したい」と話した。

 NFLの大ファンで、ここ数年SNSを通じてニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のQB(クオーターバック)トム・ブレイディ(Tom Brady)と友好関係を築いているケインは、スーパーボウル(Super Bowl)で6度の優勝を誇るブレイディからインスピレーションを受けたと述べた。

 ケインはまた、キッカーとしてNFLに挑戦したいという野心は、誰にも負けたくないという意欲に関係していると話した。

「最高の選手になりたいという意欲に立ち返る」「スマートフォンにゲームをダウンロードしたところで、世界最高のスポーツ選手にはなれない」

「プレミアリーグとW杯(World Cup)でプレーして、その後NFLでプレーすることになれば、世界最高のスポーツ選手の一人として評価されるんじゃないだろうか」

 現在25歳のケインがNFLに挑戦する頃には、30代の半ばに差し掛かる。

 しかし、NFLでレギュラーとしてキッカーを務めている選手の大半は30代後半から40代前半で、フィールド上での出番が1試合にわずかしかないポジションでもあり、インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)のキッカーを務めるアダム・ヴィナティエリ(Adam Vinatieri)は、46歳でNFLの現役最年長選手となっている。

 一方でケインは、ドラフトでの指名が遅く当初は評価されていなかったにもかかわらず、史上最高のQBに成長したブレイディのこれまでの歩みが、自身のキャリアに刺激を与えたと話した。

 ケインは「彼があれほど良い選手になると思っていた人は少なく、NFLでプレーできると考えていた人さえ多くはなかったが、彼は史上最高の選手になるために成長し続けた」とコメントした。

「そのことで、僕は『見ろ、どんなことだって可能なんだ』と言えるようになった。自分を信じる気持ちや意欲、ハングリー精神があれば実現可能だ」 (c)AFP