【1月26日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は25日、男子シングルス準決勝が行われ、大会史上最多となる通算7度目の優勝を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-0、6-2、6-2で第28シードのリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)に完勝し、第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が待ち受ける決勝に進出した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で完璧なプレーを披露し、メルボルンでは2016年大会以来の頂上決戦に駒を進めた。この日はウイナーの数が24本に上ったほか、アンフォーストエラーをわずか5本に抑える内容で、「このコートでプレーした中で、最高の試合の一つであることは間違いない」と満足していた。

「すべてが試合前に想像していた通りになったし、それ以上でもあった」「リュカにとってはタフな内容だったけれど、今大会の彼は素晴らしかった。残りのシーズンでの彼の健闘を祈っている」

 ジョコビッチは昨年大会で4回戦敗退を喫した後、肘の手術に踏み切って不調が続いていたが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を制して以降は一気に上り調子となった。

「12か月前には、ほとんどあり得なかった。1年が経過して、きょうのような自分になれるなんてね」「だけど前も話していたように、常に自分を固く信じている。自分を信じていれば、いつだって勝利に結びつくものだ」

 ジョコビッチがナダルと対戦するのは通算53回目で、四大大会(グランドスラム)の決勝ではこれが8回目となる。2012年の全豪オープン決勝では、ジョコビッチが最終セットを7-5で競り勝つフルセットの死闘となり、試合時間はグランドスラム決勝では史上最長となる5時間53分に及んだ。

 グランドスラム決勝における両者の対戦成績はナダルの4勝3敗となっており、長丁場となった7年前のメルボルンパーク(Melbourne Park)以降では3試合を戦っている。

 27日の決勝は、両雄にとって歴史的快挙を懸けた試合でもある。ナダルが優勝すれば、オープン化以降のグランドスラム4大会すべてで2度以上優勝する史上初の男子選手となる。ジョコビッチが勝てば、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏を抜いて単独1位となる通算7度目の全豪制覇となる。(c)AFP/Daniel HICKS