【1月15日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は14日、男子シングルス1回戦が行われ、 大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、6-4、6-4でウズベキスタンのデニス・イストミン(Denis Istomin)に快勝し、2回戦に駒を進めた。

 史上最多となる通算7度目の大会制覇に向けて幸先の良いスタートを切った37歳のフェデラーは、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で年齢を感じさせないプレーを見せつけると、「初戦の出来には本当に満足している。ここのところ好調だし、打球の感触も良い」とコメントし、大会連覇に向けて自信を見せた。

 キャリア晩年を迎える中でメルボルンパーク(Melbourne Park)で2連覇を果たすなど再び全盛期を迎えているフェデラーは、四大大会(グランドスラム)通算21勝目を目指している。全豪オープンではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とオーストラリアのロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏に並ぶ通算6勝を挙げているが、エマーソン氏の記録は全てオープン化以前のものとなっている。

 フェデラーは「この年齢で大会2連覇を果たしているなんて、自分でも信じられない」とすると、今大会でもう一つタイトルを狙うことは「おとぎ話のような挑戦」であると付け加えた。「(もう一度勝つために)全力を尽くして、コートにすべてをささげるつもりだ。自分の全てを出し切ってみせる」

 その他では、昨年大会ファイナリストで第6シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が6-2、6-4、7-6(7-3)でバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)を下して2回戦に進出。次戦の相手はマッケンジー・マクドナルド(MacKenzie McDonald、米国)に決まった。

 前回大会の決勝でフェデラーとフルセットの死闘を演じたチリッチは、この日のマーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)でほとんど時間を無駄にせず、約2時間で試合に決着をつけた。

 元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)覇者で、昨年11月には国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)で母国を優勝に導いた実力者は、膝の故障で前哨戦のマハラシュトラ・オープン(Tata Open Maharashtra 2019)を欠場していたが、けがの影響を全く感じさせることはなかった。

 一方、第13シードのカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)は、トマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)に3-6、0-6、5-7で敗れた。昨年大会ではベスト4入りを果たしていたものの、この敗戦で世界ランクもトップ20圏外になるとみられている。

 対する元世界4位のベルディハは、2018年シーズンの後半を棒に振った腰の故障から完全復帰を目指す中で、エドモンドを全く寄せ付けなかった。メルボルンでは2014年と2015年に準決勝進出を果たしている33歳は、今月はじめに行われたカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2019)で復帰するまで、現役引退も考えていたことを認めた。しかし、この日は英国の強豪相手に全盛期の片りんを示した。(c)AFP