【1月12日 AFP】サッカー元スペイン代表のセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)が11日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からフランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)への移籍を完了させ、アーセナル(Arsenal)時代にチームメートだったティエリ・アンリ(Thierry Henry)監督と再びタッグを組むことになった。

 セスクは同日モナコのメディカル検査に合格した後、ルイII世スタジアム(Stade Louis II)で3年半の契約にサインした。AFPが入手した関係者の話によると、チェルシーが受け取るのは、同選手のモナコでのパフォーマンスに応じた金額のみになるという。

 それとは裏腹に一部報道では、13日に敵地で行われるオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で新天地デビューを果たす可能性もあるセスクの獲得に際し、モナコがすでにチェルシーに対して1000万ユーロ(約12億4000万円)を支払うことで合意したと伝えられた。

 キャリアを開始したアーセナルで2003年から2007年までアンリ監督と一緒にプレーし、代理人も同じダレン・デイン(Darren Dein)氏であるセスクは、自身のツイッター(Twitter)に、「この素晴らしい名門クラブとともに、エキサイティングな旅を始めると発表することを光栄に思う。これからの3年半、ASモナコはわが家になる。この新しい挑戦を始めることが待ちきれない」と投稿した。

 現在31歳のセスクは、現役時代のアンリ監督と同様にエミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)を離れてスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に移籍したが、2014年にチェルシーでプレミアリーグに復帰した。

 ブルーズ(Blues、チェルシーの愛称)で2度のリーグ優勝に貢献した後、今季はマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督の下で構想外になっていたセスクは、チェルシーがノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)に2-0で勝利した5日のイングランドFAカップ(FA Cup 2018-19)3回戦でPKに失敗した後、ホームのファンに涙で別れを告げた。

 2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)でスペインの勝利に貢献するなど、輝かしいキャリアを歩んできたセスクが加入するモナコは、わずか1年半前にはリーグ優勝を果たしたものの、現在は危機的状況に直面している。

 今季のモナコはレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)前監督の下で開幕スタートに失敗し、フランス代表のレジェンドであるアンリ監督が昨年10月に新指揮官に就任。しかしながら、アンリ監督が政権を取ってからリーグ戦9試合でわずか2勝しか挙げられておらず、週末の一戦を前に降格圏内に位置している。(c)AFP