【1月8日 AFP】第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)は7日、各地で試合が行われ、グループCの韓国は1-0でフィリピンに辛勝した。また同組の中国は、2-1でキルギスから逆転勝利を収めている。

 前日に前回王者のオーストラリアがヨルダンに敗れる中、孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)の合流を待つ優勝候補の韓国は、68分に黄義助(Ui-jo Hwang、ファン・ウィジョ)が決勝点を決めた。

 1960年以来の大会制覇を目指す韓国は、大会初戦で大きなプレッシャーに打ち勝ち、寄誠庸(Sung-Yueng Ki、キ・ソンヨン)が負傷でピッチを後にする中、Jリーグ1部(J1)のガンバ大阪(Gamba Osaka)に所属する黄が至近距離からネットを揺らし、スベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)監督率いるフィリピンを退けた。

 グループリーグ2戦目以降に孫が合流予定となっている韓国は、同日にキルギスを下した中国とともにグループ首位に立っている。

 大会初出場のキルギスは前半終了間際にアフリジン・イスライロフ(Akhlidin Israilov)のゴールで先制し、番狂わせの可能性を見いだした。

 しかし、50分にキルギスは、味方選手のヘディングをクロスバーの上にかき出そうとしたGKパベル・マティアシュ(Pavel Matiash)がボールをゴールに押し込むという今大会ここまでで最悪のミスからオウンゴールを献上。すると中国は、78分に于大宝(Dabao Yu)がマティアシュをかわして角度のないところから決勝弾を決めて逆転勝利を呼び込んだ。

 今大会終了後に指揮官を退くとみられている中国のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督は、前半のパフォーマンスは「非常に不満足」だったとしたものの、後半の巻き返しを喜んだ。

「前半の出来は良くなく、あのままのプレーをしていたら負けていただろう。後半に選手たちは盛り返し、勝ち点3が取れて満足だ」 (c)AFP